高齢者ドライバーの問題は日を追うごとに多くなってきていると感じます。
それと同時に他人ごとではない。
私の親は60歳過ぎたばかりだから、もう少し運転はできると思います。
でもいつかは訪れる問題。
私が赤ん坊の時から可愛がってくれたおじちゃん(おじちゃんと言っても、80歳後半のおじいちゃん)が免許証返納しましたが、その時は1年という時間をかけて説得し、納得して返納してくれました。
※免許返納したのは80歳はじめです。
でね、みんな「高齢者ドライバーは免許返納しろ」っていうけれど、高齢者ドライバーの気持ちを考えたことあるのかなって思ったんですよね。
実は私は表面的なところしか見ていませんでした。
高速道路で車に不具合が生じたり事故に遭って路肩に車を止めるとき「三角停止板」がなかったら、
が課せられます。
故障等の場合の措置
引用元: 道路交通法第75条の11
自動車の運転者は、故障その他の理由により本線車道若しくはこれに接する加速車線、減速車線若しくは登坂車線(以下「本線車道等」という。)又はこれらに接する路肩若しくは路側帯において当該自動車を運転することができなくなつたときは、政令で定めるところにより、当該自動車が故障その他の理由により停止しているものであることを表示しなければならない。
※ 道路交通法施行規則第2章の6 停止表示器材の基準
※ 道路交通法第75条の11
参考サイト ≫ 三角表示板(停止表示板)の設置は義務?
なので高速道路を走行する機会がある方は購入して車の中に入れておきましょう。
高齢者ドライバーが免許返納をためらう理由
よく言われているのが、「車は生活の足だからなければ不便」ということですよね。
特に地方は強く感じます。
私も長野県に住んでいるからよく分かります。
ただこれは表面的なことであって、ほかに理由があると思います。
これは深層心理というか本人も気付かずに思っていることが本能的に「免許返納」を拒否しているんじゃないのかなって感じます。
先日テレビで言っていたのですが、
- うちのおやじ世代、今の70歳80歳というのは「いい車を買って隣に女をのせて走るのが夢でありロマンなんだ」
- 高度経済成長期の頃で、いい車に乗っている人もいれば、30歳40歳でようやく車を買えた人もいるんじゃないのかな。そういう人にとってみれば「車」とは特別な思いれがある。
- それをただ「危ないから返納してくれ」っていうのは、高齢者ドライバーの憧れや夢を奪うことになるかもしれない。
※テレビで言っていたことなんですが、一語一句覚えているわけではないので、ニュアンスで書かせていただきました。
これを聞いた時は、「あーおれは何も分かっていなかったな」って。
ただ「判断力が落ちて危ないから、人に迷惑をかけるかもしれなから、免許返納したら」って思っていました。
だからと言って、かわいそうだから言及するのは止めましょうとは言えない。
高齢者ドライバーの事故が増えているのは事実。
じゃどうすればいいのかっていうのも考えていかなきゃいけない。
私なりに考えたのが「車を持つ、車の運転以上の喜びを見つける」ことかなって。
車を持つ、車の運転以上の喜びを探す
車を持たなくても、車の運転をしなくても喜びを感じる時はどういったときかを考えてみる。
例えば、
- 温泉巡り
- 城巡り
- 観光巡り
など。
なんで「巡り」ばかりなのか。
それは「車を使わなくても旅行できるよ」「車を使わなくても楽しめるよ」っていうことを伝えたいからです。
「いやー俺趣味も興味もねぇしな」っていう方は「全国のうまいもん巡り」に行ったっていいと思います。
それこそ免許返納をすすめる子どもと親とで、試しに一度車を使わず旅行に行くのもいいんじゃないでしょうか。
「いやいや、免許返納はすすめるけど、旅行に行かせるほどお金の余裕はないよ」っていうのはナシかな。
だって、夢や憧れやロマンの詰まった車を取り上げるのですから、こちら側も覚悟は必要ですよ。
半年に1回、年に1回でもいいから旅行という楽しみを作る。
もちろん全額を出す必要はないと思います。「これぐらいは出すよ」ってぐらいで。
日々の生活では不便を感じるかもしれませんが、楽しみを作ればまた違ってくるんじゃないでしょうか。
次は違う観点で免許返納を促す。
データをもとに話し合う
これは理詰めになってしまうので、言葉を選んで話わなければいけなくなりますので正直大変かなって思います。
人って理屈や理論が分かっていても感情で動く生き物ですから。
それでもデータがあれば参考になる部分は大いにあると感じます。
「スマートドライブファミリーズ」というサービスを利用すれば、運転診断スコアで運転ごとの急ハンドル・急加速・急減速のスコアを表示してくれて、どの操作が悪いのか、どこで急操作があったのかを知ることができます。
また、どれくらい距離・時間を運転したか、どのルートを通ったか、どんな運転だったのかなど、運転の詳細を知ることもできます。
サイト スマートドライブファミリーズ
最後に
高齢者ドライバー問題は本当に難しく、でも急がなければならない問題だと思います。
ちなみに免許を返納したおじちゃんですが、どうやって納得したかっていうと、
「説得期間中、昼間居間で横になっていたら急に体中けいれんを起こして病院に運ばれた」という経緯があったからです。
もし運転中、急にけいれんを起こしたらと思い浮かべたらゾッとしますよね。
それで一層周りが促して、半分納得、半分はしぶしぶで免許返納に至りました。
もしかしたら返納した生の声を聞い方が、「そうか~じゃあ俺も返納しよっかな」ってなるかもしれませんね。
私が高齢になった時「どういう生活を送るのか」をこれから少しずつ考えていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
高速道路で車に不具合が生じたり事故に遭って路肩に車を止めるとき「三角停止板」がなかったら、
が課せられます。
故障等の場合の措置
引用元: 道路交通法第75条の11
自動車の運転者は、故障その他の理由により本線車道若しくはこれに接する加速車線、減速車線若しくは登坂車線(以下「本線車道等」という。)又はこれらに接する路肩若しくは路側帯において当該自動車を運転することができなくなつたときは、政令で定めるところにより、当該自動車が故障その他の理由により停止しているものであることを表示しなければならない。
※ 道路交通法施行規則第2章の6 停止表示器材の基準
※ 道路交通法第75条の11
参考サイト ≫ 三角表示板(停止表示板)の設置は義務?
なので高速道路を走行する機会がある方は購入して車の中に入れておきましょう。
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